武士の家計簿
幕末の加賀藩の「御算用者(ごさんようもの)」(いまでいう会計係り)を主人公にした
映画が作られるという新聞記事を読みました。
劇中に登場するそろばんに、兵庫県小野市の伝統工芸品である播州そろばんが使われることになったそうだ。
ところが、
劇中で使われるそろばんは、普段見慣れたものでなく、
当時使われていた「上2玉下5玉のタイプ」。
戦前まで使われていたそうですが、今は作られていない。
小野市が誇るベテランそろばん職人でさえ作った経験がなく、現存するものから
新たに設計図を引いて製作にあたったそうです。
「そろばん」というと、子供の習い事の代表格。
家の近くのそろばん教室では夜になると、迎えの車が行列を作っています。
昨今の経済状況のために子供の習い事が減少傾向にあると聞いていましたが、
なんのなんのがんばってます。
ちなみにわたくしは、
子供の頃そろばんではなく「公文」に通わされていました。
なので、いまだに
そろばんで、掛け算や割り算まで出来てしまうのが不思議でなりません。
恐るべし。
そうそう、
藤子不二雄の「みきおとミキオ」という漫画の中の話にこんなのが
ありました。
(偶然にも100年後の世界に行き来できるようになったみきおが
同じ顔した未来人ミキオと入れ替わって生活を体験するSFマンガです。)
100年後の未来では、機械に頼りっぱなしなので体力や計算力が衰えています。
子供達だけで、宇宙ヨットで月まで旅行中、隕石に当たってコンピューターが
壊れてしまいます。
最後の計算を残して。この答えがないと永遠に宇宙をさまようことになります。
全員が絶望する中、筆算で答えを出し(実は簡単な計算)月まで無事たどりつかせた
「みきお」。記者会見まで開かれます。
続きは、ご自身で。

みきおとミキオ
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武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新
新潮社(新潮新書)
磯田 道史 (著)
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加賀藩を舞台にした異色の時代劇で森田芳光監督による映画「武士の家計簿」
(ちなみに主演は、堺雅人と仲間由紀恵)
の原作になります。
小説ではありませんが、小説より断然面白い。
著者の専門である「日本社会経済史」という視点でみたある武家文書の中の
精巧な家計簿の解説です。
そもそも武士の懐具合というのは、よくわかっていないらしい。
どんぶり勘定で習慣がなかったのか、
記録が残ってないからだ。
しかし、
代々加賀藩御算用者であった「猪山家」の家計簿は特別詳細な為に、
「猪山家」が乗り越えてきた出来事が家計簿からありありと見えてきます。
武士と家来の草履取り、はたして懐具合がいいのは・・・。
なぜ、明治維新での武士特権剥奪が一部の抵抗のみでスムーズに行われたか・・。
幕末の武士にとって生きる為に必要なのは、相場や金融を見る目。
「猪山家」の年収は?
男子出産祝いのお膳に上ったのは?
借金があってもお金に糸目をつけない子供のお受験。
特に、借金がかさみ自己破産目前、家族会議を開いて、
ある覚悟をし行動に移すところが興味深い。
なんの変哲もない数字から
幕末から明治大正と生き抜いたある人間の生々しい決断、生き様を、
感じる醍醐味を是非。
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2004年1月17刷。帯なし。カバーに少々スレ跡及び小きずあり。小口若干ヨゴレあり。
他状態おおむね良好。
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