塵劫記
突然ですが問題です。
油が1斗桶に1斗(10升)入っています。
この油を7升枡と3升枡を使って、1斗桶に5升、7升枡に5升となるように分けるにはどうするか?
そういえば、似た問題を「ダイハード3」で犯人が出してました。
NHKの「タイムスクープハンター」(祝!第3シーズン開始!)
http://www.nhk.or.jp/timescoop/
でも熱い(毎回熱いですが)和算の話が放送されていましたね。
江戸時代、あらゆる階層の人が数学(和算)に親しんでいた時期がありました。生活に密着した問題から、びっくりするぐらい高度な代数幾何の問題まであります。流しの和算家がいて、塾を開いていたというからすごい。
問題が解けたこと、又は算術が上達するようにという祈願を込めて神社やお寺に奉納された問題を書いた絵馬(算額という)が現在も残っています。
和算について書かれた本は多数あって、頭の体操風のもの、子供向けのもの、今風に書き直した問題集的なもの、問題を応用してちょっとした宴会芸的なものに仕立てたものまで、
実にさまざま。
「和算で遊ぼう」
「中学数学で解ける和算百話」
「やわらか頭「江戸脳」をつくる和算ドリル」
「江戸庶民の数学」
「だから楽しい江戸の算額」
etc・・・
どの本も面白いので、どれを紹介しようかと考えていました。
ですが、
いずれの本にも必ず、ある「ベストセラー教科書」の名が記されています。
和算を語る上で避けて通れない本とでもいいますか。
そこで、今回紹介する本は、少々マニアックなこちらです。
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「塵劫記」(岩波文庫)
岩波書店
吉田光由(著)大矢真一(校注)
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和算のベストセラー「塵劫記」(じんこうき)の
著者、吉田光由(よしだみつよし)は、江戸初期の和算家です。
江戸全期をとおしてこの本に匹敵するような本が登場してこなかった為、
内容ほとんどそのままでタイトルをちょこっと変更した「塵劫記~」
といったコピー本が横行したとか。
それを嫌った著者も、
次々に内容を足したり引いたり並べ替えたりと
改訂したものだから色々なバージョンがあったそうです。
本好きにはたまらん話ですなあ~。
この本は、
最も代表的なバージョンの問題パートと
「塵劫記」自体や歴史等の解説パートの2部構成。
内容の雰囲気を知るには、いいのですが、
単位が昔のものなので、少々問題がつかみにくい。
数学自体を楽しみたい方は、
現代の単位に置き換えた問題を収録してくれている本がオススメですね。
中にはこんなのも。
盗人が橋の下で絹を分配しています。橋の上から下の様子を聞いていると、
盗んできた布を一人に8反ずつ分けると7反足りない。また、一人に7反ずつ分けると8反余ると言っています。盗人は何人で、絹は何反あるか?
こんなの試験にだそうものなら、
今じゃあすぐクレームがきそうな問題ですね。
尚、
本物の「塵劫記」画像を見たい方はこちらへどうぞ。
http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/380/
東北大学デジタルコレクション和算資料データベース
http://dbr.library.tohoku.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000002wasan
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机禅文庫在庫状況
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【状態】
2008年11月第10刷発行。帯あり。カバーに少々スレ跡及び小キズあり。
他状態おおむね良好。
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